バルセロナの財政再生：数字で見る復活

スポーツ経済を分析する私にとって、ジョアン・ラポルタ会長が示したバルセロナの財政状況は驚きでした。財政危機からの脱却を示す興味深いデータが並びます。

赤字から黒字（そしてブルグラナ）へ

主な数値は以下の通りです：

• 賃金総額22%削減（リーガの1:1ルール達成）
• 2023/24シーズンの予想収益 9億8,000万ユーロ
• グッズ売上 1億4,000万～1億5,000万ユーロ（前年比1億700万ユーロから増加）

ナイキとの契約は 2億6,000万ユーロ以上という過去最高額。特に興味深いのは、ヤマルらラ・マシア出身選手の市場価値が、アカデミー投資に対するリターンを証明している点です。

復活を支えるデータ

主な指標を詳しく見てみましょう：

1. 試合日収入：前年比+4,400万ユーロ（UCL準決勝進出のおかげ）
2. 商業成長：スポンサー収入が総収益の26.5%を占める
3. コスト管理：22%の賃金削減は、前年の8億ユーロ規模の人件費に基づくと約1億7,600万ユーロの節約

ただし、負債返済スケジュールを確認しない限り、完全な回復とは言えません。財政公平性規則は美しいサッカーではなく、美しいバランスシートのみを見るからです。

将来予測

来季10億ユーロ超の予算計画で、バルセロナは欧州の金融エリートに復帰する勢いです。しかし過去の実績が将来を保証するわけではありません。リーガ規制を守りつつこの勢いを維持できるかが真の試練となるでしょう。

データ駆動型サッカー分析に興味があれば、プレミアムニュースレターもご覧ください。バルセロナの移籍ターゲットを予測モデルで分析しています。